HPのノートパソコンTPN-Q262お持ち込み頂きました。海外仕様のモデルのようです。
お困りの症状をお聞きするとDCジャック部分をぶつけてしまいそれ以降充電が出来なくなってしまったとの事。
症状確認
DCジャックが破損したのかなと思いましたが充電ランプは点灯しています。
さらにバッテリーを確認すると充電マークは付いているのにバッテリーの残量が減っています。
現在は7%しかありません。
ご来店前に市内のPCショップで見てもらったところマザーボードかバッテリーなのでメーカーで修理して下さいと言われたそうです。
ただお客様としてはDCジャックをぶつけてからの症状なので納得出来ずご来店されました。
単純にDCジャックの破損で充電出来ないのであれば分かりますが充電マークは付いていますのでACアダプタは検知しているようです。
HPのDCジャックはプラス、マイナスのほかに信号ラインもありますのでぶつけた際にその辺りがおかしくなってしまった可能性があります。
一度お預かりしてみてみます。
分解診断
まずは分解してDCジャック部分をチェック。
まずはバッテリーの電圧をチェック。
11V出ています。
次にDCジャックの電圧をチェック。
19V入力されていますが、信号ラインでしょうか?0.2Vと異常に少ない電圧。
一度DCジャックを外して抵抗をチェック。
テスターで導通チェックしても信号ラインがプラスラインやマイナスラインへショートしている形跡はありません。
再度戻してみます。
すると突然充電するようになりました。
DCジャックの交換が必要かと思っていましたがぶつけた際に一時的に接続がおかしくなっただけのようです。
全て戻して充電すると無事100%充電完了致しました。
その後、何度か充放電テスト行いましたが問題無さそうなので今回は一時的な不具合として修理完了です。
- DCジャック調整 9,000円(税込)※修理作業当時の価格となります。
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