金沢市内から富士通のノートパソコンWU-X/F3お持ち込み頂きました。
お話をお聞きするとまず液晶パネルに線が入るようになりご自分で液晶パネルを取り寄せて交換したそうです。
交換自体は出来たようなのですが画面がうっすらとしか表示しなくなったとの事。
交換した液晶パネルの問題かと思い再度元の液晶パネルに戻してみたが同じで画面がうっすらとしか表示しないようです。
症状確認
まずは症状確認です。
写真では分かりませんが確かにライトを当てるとうっすらと表示しています。
外部モニターに接続するとWindowsも起動しています。
どうやら交換作業の際にマザーボードのバックライトラインのヒューズが切れてしまった可能性があります。
他で相談したところマザーボード交換で10万円程かかると言われたそうです。
液晶パネル交換の際は注意が必要です。
必ずバッテリーを外して放電してから液晶パネルを取り外します。
ご自分で液晶パネルの交換をされたお客様で同様のご相談が少なからずあります。
当店ではマザーボード修理も行っておりますが、メーカーなどではマザーボード交換となり高額な修理費がかかります。
SSD交換やメモリ交換などはご自分で行ってもそれほど問題ありませんが液晶パネルの交換に関しましてはやはり多少高くなってもプロにお願いした方がいいと思います。
マザーボードチェック
早速分解してマザーボードのヒューズをチェックします。
このマザーボードのLCDケーブルソケット当たりのヒューズをチェックしていきます。
3つほどヒューズがありましたが全て切れていません。
ヒューズ切れが原因でないとかなり厄介です。
裏もチェック。
すると1個完全に切れてしまっているヒューズを発見。
念のため切れたヒューズの先でショートが無いかチェック。
ショートはしていません。
やはり液晶パネルの交換時の一時的な過電流によるヒューズ切れのようです。
ヒューズ交換
早速交換してみますがこのヒューズかなりサイズが小さいです。
ドナー基板や在庫のヒューズを探しましたが見当たりません。
仕方ないので在庫で一番小さなヒューズに交換する事にしました。
一番小さいと言っても隣に置いて比べると一回り程大きいです。
サイズ的にランドに乗せるのは難しそうなので先のコンデンサと直結する事にしました。
切れたコンデンサを取り外します。
ボールペンの先と比較すると分かりますがめちゃくちゃ小さいです。
新しいヒューズを取り付けて導通チェック。
問題ありません。
液晶パネル表示確認
仮組の状態で画面の表示チェック。
無事メーカーロゴが表示されました。
修理完了
あとは全て元に戻して再度表示を確認。
念のため、数日様子を見させて頂きましたが問題無さそうなので修理完了です。
- マザーボード修理 23,000円(部品代、税込)※修理作業当時の価格となります。
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