【修理事例】マウスコンピューター LB-J770X-SH2-Aがブルースクリーン後に電源落ち!意外な原因とは?(神奈川県から宅配依頼)

Windows起動トラブル

コストパフォーマンスに優れたノートPCとして知られるマウスコンピューター LB-J770X-SH2-Aの修理をご依頼いただきました。今回は、神奈川県より宅配でお送りいただいた事例です。

🚨 症状:ブルースクリーン発生後、すぐに電源が落ちる

お客様からのご申告は「電源を入れるとBIOSが起動し、Windowsが読み込まれる途中でブルースクリーンが発生、その後すぐに電源が落ちてしまう」というものでした。

通常、ブルースクリーン(BSOD)が発生した後は自動的に再起動がかかるのがデフォルトの挙動ですが、そのままプツンと電源が落ちてしまうのは少し珍しい症状です。 また「修理が不可な場合でも、内蔵HDD内のデータだけでも復旧してほしい」とのご要望も合わせていただきました。

実際に状況を確認すると、ご申告通りWindowsの起動途中で「critical_process_died」のブルースクリーンが発生し、直後に電源が落ちてしまいます。

ここで、切り分けのために内蔵SSDをテスト用SSDに交換して起動してみます。 すると、ブルースクリーンは発生しなくなったものの、やはり起動の途中で電源が落ちる症状は変わりません。

この結果から、「ブルースクリーン」と「電源が落ちる症状」は別原因であると推測されます。おそらく、最初に電源が突然落ちる不具合が発生し、その強制終了が重なったことでWindowsのシステムファイルが破損し、ブルースクリーンが出るようになったと考えられます。

🛠️ データの確保と原因の切り分け

まずは最優先事項である、お客様の重要なデータが入ったHDDのバックアップ作業から開始します。 幸い、HDD自体には物理的な障害はなく、すんなりとすべてのデータを安全に確保することができました。

データが確保できたところで、本丸である「電源が落ちる原因」の調査に移ります。

  1. 電源供給の確認:ACアダプターの劣化による電圧ドロップを疑い、安定化電源へ接続。しかし、同様に電源が落ちるためPC内部の問題と確定。
  2. 消費電流の測定:安定化電源の数値を監視すると、約1.5A(28W)を消費したあたりでプツンと電源が落ちることが判明。マザーボード上のIC(MOSFETなど)の熱劣化が疑われます。
  3. 負荷箇所の特定:原因をさらに絞り込むため、SSDをすべて外した状態(Windowsを読み込まない状態)で負荷をかけてみます。「Memtest86」を起動し、メモリテストを兼ねて動作チェックを行いました。

すると、メモリエラーが出ないのはもちろん、リミットだった1.5A(28W)以上の電力を消費させても、電源がまったく落ちないことが判明しました。

これにより、マザーボード上の電源IC自体の故障確率は極めて低くなりました。つまり、「SSD(M.2)へデータを読み取り(アクセス)に行ったタイミング」でシステムがハングアップし、電源が落ちている状態です。

🔍 CMOSクリア(BIOSリセット)で劇的改善

一通りメモリスロットの洗浄などを試みましたが症状は改善せず、次に疑ったのはBIOS(バイオス)のバグ・データ破損です。

一度BIOSの情報を完全に初期化するため、マザーボード上のCMOS電池を取り外し、完全に放電させてリセットを行います。

その後、再びCMOS電池を取り付けてテスト用SSDで起動させてみると、先ほどまでが嘘のように、まったく問題なくWindowsが起動しました! CPUに高負荷をかけて消費電力を引き上げても、電源が落ちる気配は一切なく、非常に安定しています。結果として、電源が落ちる原因はBIOSのデータ異常によるものでした。

✨ Windowsの再構築と動作確認

BIOSリセットにより電源落ちの症状は完全に直りましたが、オリジナルのSSDに戻すと、電源は落ちなくなったものの、予測通りシステムが破損しているためブルースクリーン(critical_process_died)が発生します。

お客様へ状況をご報告し、SSD内には必要なデータがないとのことでしたので、ご了承をいただいた上でWindowsのクリーンインストールを実施することになりました。

  1. 万が一に備え、オリジナルのSSDのクローン(バックアップ)を作成。
  2. SSDのデータを完全に初期化し、Windowsをクリーンインストール。
  3. 各デバイスドライバの導入、およびWindows Updateを最新の状態まで適用。

これにより、お預かりしたHDDのデータはそのまま残した状態で、無事にシステムが正常起動するよう戻すことができました。

✅ 最終チェック

修理完了後、各種ベンチマークソフトを用いて負荷テストを長時間実施。 ブルースクリーンの再発や不意の電源落ちがないこと、各部温度が適正であることを確認し、無事にお客様のもとへご返却となりました。

🗂️ 今回の修理ポイントまとめ

項目内容
症状Windows起動途中でブルースクリーン発生後、電源が落ちる
原因BIOSのデータ異常(バグ)、および強制終了によるWindowsシステム破損
特定方法安定化電源による電流測定、SSD取り外し時の挙動確認、切り分け診断
対応HDDデータ保護、CMOSクリア(BIOSリセット)、Windowsクリーンインストール
結果電源落ち・ブルースクリーン共に解消、データ維持のまま修理完了

📝 今回の修理費用

項目価格
CMOSクリア・OSクリーンインストール21,000円 (部品代、税込み)
その他+ 送料

※上記は修理作業当時の価格となります。

🗣️ 原因不明のブルースクリーンや電源落ちも諦めずにご相談ください

今回のように、「ブルースクリーンと同時に電源が落ちる」といった複合的な症状であっても、一つずつ原因を切り分けていくことで、基板交換などの高額な修理を避け、制御ソフトの修正やシステム再構築だけで安価に直るケースが多々あります。

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👉 今回のLB-J770X-SH2-Aの事例のように、丁寧な検証を行うことで、故障原因をピンポイントで特定し、最適な方法で復旧することが可能です。一見すると致命的な故障に見える症状でも、適切なアプローチで改善できる可能性があります。

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  • OSの種類(Windows 11、Windows 10、または古いバージョンのWindows)
  • 現在の詳しい症状(例:「突然電源が入らなくなった」「異音がしてデータが見られない」など)

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