グリーンハウス製USBメモリ(GH-UFD32GN / 32GB / USB2.0)のデータ復旧をご依頼いただきました。今回は金沢市内の法人様より直接お持ち込みいただいた事例です。
🚨 症状:PCに挿した状態でぶつけて端子が破損
お客様からのご申告は「パソコンに挿した状態でぶつけてしまい、USB端子がポッキリ折れてしまった」というものでした。
←破損したUSBメモリGH-UFD32GN
折れた端子部分を顕微鏡で詳細に確認すると、基板側の金属パターン(ランド)が剥離し、端子側にくっついた状態で引きちぎられていました。
← ランドごと引きちぎられている
- 通常の場合:ランドが基板に残っていれば、新しい端子をハンダ付けするだけで簡単に復旧可能。
- 今回のケース:データラインと+5V電源ラインのランドが根元から剥離しており、単純なハンダ付けでは通電しない状態。
ランド剥離の修復は難易度が上がりますが、基板のパターンを追ってジャンパー線を配線する精密修復を行っていきます。
🛠️ 分解と基板パターンの追跡・修復
早速、ケースを分解して基板を取り出し、顕微鏡下で修復作業に入ります。
【+5V電源ラインの修復】

+5Vのランドは、すぐ近くの抵抗に接続されていることが判明したため、そこから容易にジャンパー線を引くことができます。
【データラインの修復とバックアッププラン】
問題はデータラインでした。パターンの線も剥離しており、裏面に繋がるスルーホールにわずかに残っている程度です。
- パターン露出:僅かに残ったスルーホールをリューターで極小削り、銅のパターンを露出させます。
←リューターでパターンを削り出し
- バックアッププラン(プランB)の設定:万が一ここからジャンパーできない場合に備え、導通チェックを実施。裏面のコントローラーIC(43番ピン)に繋がっていることを突き止め、最悪の場合はICから直接配線する準備も整えました。

- ジャンパー配線と固定:僅かに露出したパターンへ極細ワイヤーのハンダ付けに成功!ワイヤーの固定と絶縁保護のため、ソルダーレジストを塗布してUVライトで固めます。



🔍 消失したチップコンデンサの特定と補充
さらに基板を詳細に観察すると、コントローラーICの47番ピンに繋がるコンデンサも衝撃で剥離し、紛失していることが判明しました。
← コンデンサ剥離箇所
ICの駆動電圧を安定させるための「バイパスコンデンサ」と思われます。回路図がないため正確な定数は不明ですが、一般的なUSBコントローラーの設計から100nFと推測。
- ショートチェック:念のため47番ピンとGND(グランド)間で内部ショートがないかテスターで測定。抵抗値は2.348MΩを示し、ショートがないことを確認。
- 部品取り付け:100nFのチップコンデンサを基板へ新しく取り付けました。




新しいUSB2.0端子を取り付け、修復したデータラインと+5V電源ライン(抵抗へ接続)をそれぞれ配線して基板修復が完了です。
✨ 動作確認とデータ復旧
すべての修復作業が完了し、テスト用PCへ接続して動作確認を行います。
無事にPCで認識され、内部のデータへ問題なくアクセス可能になりました!



今回は当店で全データを安全にバックアップした上で「USBメモリの基板修復(物理修理)」としてご返却し、データはお客様側でご確認・保存していただく形となりました。
🗂️ 今回の修理ポイントまとめ
| 項目 | 内容 |
| 症状 | 物理的衝撃によるUSB端子折れ・認識不能 |
| 原因 | 基板側のランド剥離および周辺コンデンサの脱落 |
| 特定方法 | 実体顕微鏡による観察、テスターによる回路・導通チェック |
| 対応 | スルーホール切削露出、極細ワイヤーでのジャンパー修復、UVレジスト固定、100nFコンデンサ補充、端子交換 |
| 結果 | USBメモリの正常認識・全データアクセス成功 |
📝 今回の修理費用
| 項目 | 価格 |
| USBメモリ端子折れ修復(データ復旧) | 23,000円 (税込み) |
※上記は修理作業当時の価格となります。
🗣️ 端子折れのデータ復旧も基板修復なら安価に対応可能です
今回のように物理的に端子が折れてしまったUSBメモリでも、基板自体を修復することでデータを安全に取り出すことが可能です。
一般的に、データ復旧専門業者に依頼すると「NANDチップ(記憶素子)を取り外して特殊な設備で解析する」手法がとられることが多く、復旧費用が10万円を超える高額なお見積りになるケースが少なくありません。
当店では、高度なはんだ付け技術と回路診断により基板そのものを修復するアプローチをとるため、大幅にコストを抑えたデータ復旧が可能です。
「端子が折れて認識しない」「曲がってしまって挿せない」「他店で高額な見積もりを出された」などでお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。店頭持ち込みはもちろん、宅配での修理受付にも対応しております。
📦USBメモリ・SDカード・外付けHDDなど、各種記録メディアの物理障害・データ復旧実績多数。
👉 諦めかけていた大切なデータも、顕微鏡下での精密な基板修復技術で復元できる可能性があります。障害が発生した際は、無理に挿し直さずそのままの状態でご相談ください。
パソコンドクターPCRサービスでは、突然のパソコントラブルやデータ消失のお悩みを、迅速かつ丁寧に解決いたします。 最新のWindows 11・Windows 10の修理はもちろん、起動しなくなった古いWindowsパソコンからのデータ復旧も得意としております。
【当店の3つの安心】
- 基板修復も行う技術力:他店で断れるような基板修復対応しており修理はもちろん基板不良によるデータ復旧も可能です。
- 全国宅配修理に対応:ご来店が難しい方も、全国どこからでもご依頼いただけます。
- 故障個所を詳細にご報告:不具合個所を画像付きでご報告し修理作業の透明性を重視させて頂いております。
■ LINEで簡単にお問い合わせ(おすすめ)
「とりあえず今の症状を相談したい」「エラー画面を見てほしい」という方には、LINEからのお問い合わせが最もスムーズでおすすめです。 スマートフォンからいつでも手軽にご相談いただけます。トラブル時の画面の写真や動画をそのまま添付していただければ、より的確な診断とご案内が可能です。
■ Webからのお問い合せ(24時間受付)
詳細なご相談や、パソコンのスペックがお分かりになる場合は、専用のWebフォームをご利用ください。 よりスムーズに解決策をご案内できるよう、リンク先のフォームでは以下の情報をお伺いしております。事前にメモ等でご確認いただけますと入力が簡単です。
【フォーム入力の目安・ご準備いただくもの】
- お客様情報(お名前・メールアドレス・電話番号・ご住所)
- パソコンのメーカー名(富士通、NEC、東芝、DELL、HP、Lenovo など)
- パソコンの型番(本体の裏面や側面のシールに記載されています)
- OSの種類(Windows 11、Windows 10、または古いバージョンのWindows)
- 現在の詳しい症状(例:「突然電源が入らなくなった」「異音がしてデータが見られない」など)
※お問い合わせに関するご注意事項 当店からのご返信メールが、迷惑メールフィルターなどの影響でお客様へ届かないケースが増えております。フォーム送信後、3日経過しても当店からの返信がない場合は、大変お手数ですがLINEまたはお電話にて直接ご連絡をお願いいたします。
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